原因として何が考えられますか?
男性ホルモンの低下が原因となる場合が多いのは事実ですが、これまでの診療経験を振り返ると、心身にかかるストレスから発症する人も少なくありません。男性ホルモンの分泌量のピークは、20代から30代にかけて。40代に入ると、加齢に従って次第に減少していきます。もちろん、男性ホルモンの分泌量にも、減少の仕方にも個人差がありますし、ストレス要因も人それぞれ。それでも、真面目で勤勉な人ほど男性更年期障害になりやすいため、心身に現れるさまざまな症状に診断をつけ、治療の方向性をきちんと決定づけることが大切だと考えています。