加齢によって男性ホルモンが低下すると、体内のホルモンバランスが崩れます。やがて、めまいやほてり、発汗、体力低下といった身体症状に加え、意欲低下や性欲減少、うつ傾向などの精神症状も見られるようになってきます。女性の更年期障害に似た症状が現れることから「男性更年期障害」と名付けられましたが、ホルモン低下を伴わない患者さんも少なくありません。ホルモン低下を伴う男性更年期障害は「LOH症候群」と定義されていますが、どちらにしても元気がなくなり、無力感に陥ったり、悲しい気分に覆われてしまうようになります。