5つに分けられる不眠の原因
現在、日本人の5人に1人が不眠の悩みを抱えていると言われています。
人によって必要な睡眠時間は異なりますが、
「十分に寝られていない」と感じている人が国民の20%もいるのです。
そんな不眠の原因は大きく5つに分けることができます。
1:身体的な問題
けがによる痛み、皮膚病によるかゆみや夜間の頻尿などの体の症状が眠りを妨げる場合があります。
体の痛み、かゆみ。夜間の尿意、加齢などは本人の自覚があるので対策しやすい症状と言えるでしょう。
2:心理的な問題
誰もが日常生活で何らかのストレスを受けているでしょう。しかし、ストレスは快眠の最大の敵です。職場の人間関係、仕事の量や内容、収入や家族のことなどで悩んだり、イライラしたり。このような、大小さまざまな心理的ストレスは交感神経を活発化し、副交感神経を抑制することで睡眠を妨害してしまいます。
3:精神疾患によるもの
憂うつな気分が長く続いていたり、何をしても楽しくなかったりと感じていたら、精神科や心療内科などの受診を検討した方が良いかもしれません。眠れない背景には心の不調が関わっている可能性があり、専門家の手助けが必要なケースがあります。慢性的な不眠では、3分の1から半数は、何かしらの精神疾患(うつ病や統合失調症など)があるとも言われています。
4:薬理学的な問題
寝る前に、お酒やコーヒーを飲んだり、たばこを吸ったりすることは、睡眠にとってマイナスです。眠ろうとしてお酒を飲む人もいますが、アルコールには一時的な入眠作用後の覚醒作用があるため、かえって眠りを浅くします。また、お茶やコーヒーに含まれるカフェインや、たばこに含まれるニコチンには覚醒作用があり、寝つきを悪くし、眠りも浅くしてしまいます。
5:生理学的な問題
時差ぼけやシフト勤務などによる昼夜逆転した生活では、体内時計のずれにより、睡眠が妨害されてしまいます。
また、眠る前にあれこれいろいろ考えたり、スマートフォンなどの電子機器を使用したりすることによっても、交感神経が活発化により、睡眠が妨害されます。さらに、寒さ暑さ、明るさ、騒音などの就寝環境も、睡眠に大きな影響を与えてしまいます。
ぐっすり眠れない原因は様々ですが、まずは不眠の原因を知って、自分に合った対策を練ることが大切です。