睡眠の病気というと、「睡眠時無呼吸症候群」をよく聞きます。
常習性いびきの延長線上で、睡眠中に繰り返し呼吸が止まるようになる病気です。国民の4~5%が該当するといわれます。中高年の男性が多いですが、女性でも閉経に向け、呼吸に必要な筋肉の保護作用がある黄体ホルモンの分泌が徐々に減っていくので、閉経される年代以降は男女差なく見られるようになります。治療法としては、睡眠中に鼻マスクやマウスピースを装着して物理的に気道を確保する方法があります。子どもに多いのは、扁桃肥大で気道が塞がれているケース。この場合は扁桃切除手術を行います。就学児童ですと、睡眠の質の低下によって集中力や学力低下につながり、気にされた親御さんがご相談におみえになります。