不眠症の原因
原因は多岐にわたる。環境要因として、時差がある場所、寝具や枕が変わる、寝室の温度や湿度、騒音、光など。身体的な要因では、高血圧や心臓病、糖尿病、呼吸器疾患、アレルギー疾患などの病気、年齢、性差、頻尿、痛み、ほか。精神的要因として、うつ病、悩みや緊張から起こるストレスの影響や神経質で睡眠にもこだわりやすい性格傾向など。生活習慣の要因では、不規則な生活、運動不足、睡眠を妨げる降圧剤・甲状腺製剤・抗がん剤、日中に眠気が出る抗ヒスタミン薬など薬の副作用、早朝覚醒が増えるアルコール、利尿作用のあるカフェイン、覚醒作用のあるニコチンなどの嗜好品があげられる。約5人に1人が不眠症状で悩んでいるといわれている。女性に比較的多く発症し、20~30歳代から始まり中年・老年と加齢とともに増加し、60歳以上では約3人に1人が不眠症状で悩んでいるという。睡眠時無呼吸症候群や気管支喘息などの体の病気や精神疾患が原因の場合も。